4通目: 「日常動作まで考えてくれる施術者」かどうか

ポイント②:「日常動作まで考えてくれる施術者」かどうか

体の構造について理解がある施術者を選ぶことは、マッサージ選びの大切な基準のひとつです。

でも実は、それだけでは根本的な解決につながらないことも多いのです。

“体を整えるだけ”では、同じ不調が戻ってしまう理由

いくら施術で整えても、日常生活に潜む『体への負担のかかる動作』を見直さない限り、同じ不調が繰り返されてしまう可能性があります。

たとえば、こんなことはありませんか?

✔ 気づかないうちに脚を組むくせがあり、体の片側に負担がかかって肩や腰がこる

✔ 長時間のデスクワークで猫背姿勢が続き、気づいたら肩や腰がガチガチ

✔ 仕事台の高さが合わず、不自然な姿勢が続いて腰や背中に負担がかかっている

こうした、日常動作による負荷が残ってしまうと、どんなに施術を受けても同じ不調が戻ってきてしまいます。

そっか…体をケアしても、動き方がそのままだとまた戻っちゃうんだ

また、こうした日常動作の負担は、“誰にとっても同じ”ではありません。

同じ動作でも、人によって負担になるポイントは違う

私たちは日常の中でさまざまな動きをしていますが、

同じように見える動作でも、「どこに無理がかかるか」は人それぞれです。

性別や年齢、体の使い方のクセによって、体にかかる負担の出方が違ってくるからです。

そうした違いが実際にどう現れるのか、具体例をご紹介します。

【性別や年代によって、原因の捉え方とアドバイスはこう変わる】

【ジムでのスクワット】(性別による違い)

  • 男性の場合:

原因の例: 早く回数をこなそうとして、しゃがみ込みが浅くなりがち。結果として、太ももよりも腰や背中に負担が集中しやすくなる。

アドバイス候補: 無理にスピードを上げず、ゆっくりとした動作で太ももが水平になるまでしっかりしゃがむフォームを身につけることで、腰への負荷を抑え、下半身の筋肉を適切に使えるようになる。

  • 女性の場合:

  原因の例:スクワット時に膝が内側に入りやすく、つま先の方向とズレることで、膝や足首の関節に不自然な負荷が集中してしまう。

  アドバイス候補:鏡を使って膝とつま先の向きを揃える意識を持ち、さらに内ももや体幹を強化することで、下半身の安定性が増し、関節への負担を抑えられる。

【床から物を持ち上げる動作】(年代による違い)

 ・20~30代の場合:

 原因の例:柔軟性と筋力で何とか持ち上げられてしまうため、膝を使わずに背中を丸めた姿勢で持ち上げてしまい、腰に過度な負担がかかりやすい。

 アドバイス候補:膝をしっかり曲げて背筋を伸ばした姿勢で持ち上げることで、腰の負担を脚に分散する。

 ・ミドル・シニア世代の場合:

 原因の例:加齢による筋力低下や関節の変形により、ちょっとした動作でも関節に負担がかかりやすくなる。

アドバイス候補:しゃがむ前に軽い屈伸運動で関節を動かしやすくしてから、両足の位置を前後にずらして腰を落とすことで、膝や腰にかかる力を分散する。


このように、たとえ同じような動作であっても、「体のどこに負担がかかるか」は人によって異なります

その違いは、性別や年代といった体的な背景のほか、積み重ねてきた生活スタイルによっても生まれるものです。

──つまり、
ただ一律の視点で「この動作は腰にくるからこう直せばいい」といった対応をするのではなく、
“その人にとって、どの動きが負担になっているのか”を丁寧に見極める視点がとても大切になります。


NAO
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これらの視点を踏まえて、明日は「ご自身にあった施術者選び」のポイントをお伝えしますね。